校長先生の部屋
更新日 令和8年6月18日
校長のごあいさつ
茅ヶ崎市立鶴嶺小学校校長 日高 大司郎
皆様、今年度もよろしくお願いします!!!
5年目を迎えました、引き続き校長を務めさせていただきます、日高大司郎(ひだか だいしろう)です。教頭も川崎達雄(かわさき たつお)がかわらず務めます。どうぞよろしくお願いします。
さて、「学校をよりよくしたい」との思いで、校長として働いてまいりました。その経験の中で最近焦りにも似た感情を抱いています。ここから先の10年を思ったとき、教育は果たして良くなっていくのだろうかという漠然とした不安です。そう感じるのは、僕が校長として子どもたちに関われる時間が限られてきていて、遠くない未来に子どもと関わることが叶わなくなったり、少なくともこの立場で「子どもの幸せ」のために何かをしかけていくことができなくなったりするという事実も、少なからず影響しています。
そんな中で、今年度「チーム担任制」の試行に踏み切りました。それは、子どもたちに、そして教職員にもメリットが多いのではないかと考えたからです。他地区ではこの「チーム担任制」を導入している自治体が確実に増えていることも、判断材料の1つになりました。この試行は、5年生で実施しています。子どもたちの発達段階を鑑みると、個別に対応していくことが多い低・中学年よりも、高学年の方が適していると考えました。そうすると、5年生・6年生ということになりますが、できれば2年間同じ子どもたちで検証したいとの思いから、この学年に決めています。
チーム担任制とは、1組は○○先生、2組は△△先生とは決めずに、学年を担当する職員全員で、各学級の担任を回していく仕組みです。また、小学校では、学級担任がほとんどすべての教科をもちますから、教科指導の部分は中学校のように教科をそれぞれ担当して、各学級に授業しに行く形となります。
このチーム担任制の1番のよさは、子ども1人1人の「よさ」を多面的に見られることです。1人の担任だと、多面的なとらえが十分でないこともありますが、チームで何人もの教員が関わる事で、様々な視点から1人の子どもを見ることができるようになります。また、様々な教職員が関わることで、たとえ「この先生とは合わない」と感じることがあっても、心理的な逃げ場を確保することができます。また、発達に特性のある児童には、その児童の困り感に、より多くの教職員の知見を生かして、学年全体で寄り添うこともできます。
こういった対応や学級内で何か問題が起きた時には、何とかしなければと自分で抱え込んでしまい、他者からの干渉を忌避するようなケースもあります。いわゆるセクショナリズムです。試行している「チーム担任制」は、多様な児童が増えてきた中で、チームで対応することが自然にできる仕組みとも言えます。チームで対応するということは、様々な学級のルール等もチームで共有し、どう育てていくのかを相談して対応を決めつつ、学級・学年経営することになります。その過程で、その考え方や具体的な方法を、若手教員が学ぶ機会となり、教科を分担することで、教材研究の負担を軽減できるメリットもあります。
ご存じのことと思いますが、学校の人材不足の状況は本当に深刻です。産・育休の代替すらなかなか見つかりません。喫緊の課題ですが、このチーム担任制は、子どもを授かったり、療養休暇が必要となったりする職員が出た時でも、何とか回せる仕組み、代わりの人材を探しやすい仕組みとも言うことができます。
心配なことがなかったわけではありません。それこそ、支援が必要なお子さんが大丈夫だろうか、不安を感じやすいお子さんが適応していけるだろうかと、危惧していました。そのために、その児童・保護者の話を聴いたり、相談したりする窓口の職員を固定することを行ったり、気になった児童の言動や行動、保護者からの連絡について、すぐに担任全員で共有できる仕組みを考え、使ったりしています。(気になることがあれば、いつでもお話しください。)手応えとしては、職員よりも児童の方が、よりよく適応しているように感じています。時期を見て、児童がどのように受け取っているかも調査する予定でおります。
チーム担任制は、教員個人としての個人差・限界を補い、集団・組織として指導力の強みを生かす仕組みだと考えています。学年の中の経験が浅い教員が、チームとして児童に関わる事で自信をもって指導している姿を見ると、よりよい学校づくりのために必ず成功させたいとの思いが強くなっています。これからもチーム担任制について、児童や教職員の様子、メリットと感じられたことなどを発信するとともに、気になること等を学校にお寄せいただきながら、保護者の皆さんと一緒にこの仕組みを育てられたらと考えています。
応援いただけましたら、幸いです。
教 育 の 目 標《ミッション》
「未来に向かって伸びる鶴嶺の子」をミッションとして定めています。「ミッション」とは、自分たちはなんのために存在しているのかという、自分たちの存在意義です。ですから、「未来に向かって伸びる鶴嶺の子」を育てるために鶴嶺小の職員は存在しているということです。言い換えれば、本校の教職員全員がこのミッションを遂行していくということになります。では、そうできる子どもとは、どのような子どもでしょうか。端的に言ってしまえば「自律」した子です。細かいことを恐れずに言うなら、未来に向かって伸びる子=自律した子と言って差し支えないと考えています。
学 校 教 育 目 標《ビジョン》

学校教育目標が、ビジョンということになります。上位目標のミッションの姿(自律した子)に子どもたちを育てるために、自分たちは今「何をするのか」「どんな力をつけるのか」という部分です。自分たちの活動を積み重ねた先に実現すべき子どものありたい姿のことです。ひとつ目は、「かしこい子」=自分を知り、表現できる子です。ふたつ目は、「やさしい子」=多様な考えを受容できる子です。この2つの力は、そのまま「自律」につながります。と同時に、「主体的、対話的で深い学び」の中で、大切にしなければならない力にそのまま関連しているのです。教職員は、各学年・各学級でこの力を養うために何をしていくのかということを、必ず具体に落とし実践していきます。すべての職員が同じ力が身につくようアクションしていくので、それが積み重なり確実に子どもたちの力が上がっていくことになります。
今年度の重点目標《プライオリティゴール》

「子ども主体の学校づくり」は、「自律」する子を育てるための必要条件です。「自律」とは、「自分の決めた規則に従うこと」と辞書に出ていました。自律した子は、良いこと悪いこと、物事の価値など、すべて自分で考え判断することができないといけないということです。言葉としてはひと言だけれど、それはなかなか難しいことです。目の前の子どもが「自律」できるためには、「自分で考え、判断して、行動する」ことを、簡単なことから積み重ねていかねばなりません。学校では、授業の場や生活の中で「自分で考え、判断して、行動する」経験を努めてさせていきます。職員同士の合い言葉は、主体である子どもたちへの「どうしたい?!」という問いです。そして、職員が互いに「どうしたい?!」と問い合える、主体的な職員集団でありたいと思っています。
学校教育目標の実現に向かって《バリュー=共通の価値観・行動指針》

バリューとは、鶴嶺の職員が何を大切にして、どう行動するのかという、鶴嶺に勤務するすべての職員が意識する、目標を現実にするための方法論です。
まず、「つながり」ということに焦点化して意識化することは、よりよい学級・学校経営にとって欠くことのできないことだと考えています。何故なら、教育とは、この「つながり」の中だからこそ成り立つ営みであり、子どもは信頼を寄せている人からしか学ばないからです。同時に、同僚とよりよくつながること、保護者や地域のみなさんとよりよくつながることをめざしていきます。そうすることで、「共育て」の仲間として一緒に教育(共育)する体制に、少しずつでも近づくことになります。学校だけがいくら頑張っても、それだけでは十分ではないのです。
次に、「エビデンス」です。職員は、様々な思いを子どもに対してもっています。それがなければ始まりません。しかし、その思いは具体的な手立てに落としていかなければ、神仏に祈るのと全く同じ事になってしまいます。だから、本校の職員は、その思いや願いを現実にするべく、具体的な方法・手立て(エビデンス)をもって教育活動していきます。
最後は、昨年度から追加した部分です。「感謝」できることが、自分の幸せにつながることが脳科学で証明されています。生活の中で感謝を表現することは、セロトニン・オキシトシン・ドーパミンの分泌に関わっています。この3つの脳内物質は、俗に幸せホルモンとも呼ばれるものですから、確実に職員が幸せに向かいます。幸せな人は、よりよく働くことができます。
この「感謝を言葉に表す」を実践することで、職員に、子どもたち・保護者のみなさん・地域の皆さん・同僚等、つながった人々に生かされているのだということを感じて欲しい、同時によりよい関係を維持していくための人として欠くべからず作法としても、必ず身に付けて欲しいと考えています。
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