校長先生の部屋

更新日  令和5年5月2日

校長のあいさつ

校長 松永 忠弘

 4月1日に、香川小学校に校長として着任いたしました 松永 忠弘 と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
 学校行事も、日々の通常の教育活動も、それまで当たり前にできていたことができなくなってしまったコロナ禍の3年間、子どもたちの安全・安心を最優先に考え、そのときできることを試行錯誤しながら精一杯行ってきました。
 今年度、学校もようやく日常を取り戻しつつあります。
 振り返って、あえて申し上げるならば、この3年間は、「人と人とのつながり」と「当たり前のこと」の大切さに気付くことができた3年間でもあったと、言うことができるのではないでしょうか。その大切さをしっかりとかみしめながら、子どもたち一人一人の成長と幸せのために力を尽くしてしてまいりたいと存じます。
 4月7日、ランドセルに夢をいっぱい詰め込んで、137人の1年生が入学してきました。今年度、新1年生を含め、全学年児童943人でスタートします。
 保護者の皆様、地域の皆様には、子どもたちの健やかな成長のためにご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2023(令和5)年度 学校経営計画

令和5年度の重点目標

【基礎・基本の習得】(知識・技能等の習得)

 小学校1年から6年まで、子どもたちは様々なことを経験・体験し、何かを習得し成長している。教科を指導する上で“何を習得させるのか”を見据え、教師は目標を持ち、子どもにも目標を持たせ取り組んで行きたい。基礎学力というと計算力・言語力がすぐに思い浮かぶかもしれない。子どもの力として、見えやすい一面ではあるが、香川小学校が取り組んできた“聞くこと”なども基本と考える。常に子どもにとって必要な学力とは何かを考え、基礎・基本を習得して成長できるよう努力を積み重ねていく。

 〈具合的な取組〉

  • 個々の学習状況をしっかり把握し、多様な学習形態により、個に応じた丁寧な指導。
    (個別の声かけ、コメント等による学習意欲向上を図る)
  • 子どもたちにつけさせたい力を定着させるための時間の確保。
    (宿題の見直し・活用も含め、モジュール時間の有効な活用・工夫に取り組む)
  • 学ぶ意欲を高め、達成感のある授業づくり。
    (教科書だけでなく、指導要領に則った活気ある授業づくりに努める)

【異学年交流の推進】

 学校生活の中では、学級が生活の基本となる。また、同学年で活動することが多い。しかし、異学年と生活する中で成長することは多々あると考える。そのために、異学年交流を生かした学校行事・集会活動、学習活動を計画し、実施していく。また、生活の中で自然と交流が生まれるよう環境を整える。関わり合い、学び合いながら豊かな心を醸成する。

 〈具合的な取組〉

  • 教室配置(昇降口下駄箱の工夫等)による異学年交流が生まれる環境づくり。
  • 参加自由な集会活動。(児童会活動を利用した集会活動)
  • 兄弟クラスの設定。(授業交換・清掃・配膳・休み時間交流等)
  • 児童の授業参観実施。(学級活動の交流も含む)

【校内研究の推進】

 香川小学校における校内研究の推進は児童指導部を母体とする。内容は、毎年校内研究部から提案してもらい、全職員で確認しながら進んでいきたい。一昨年度から学年研究を主として進んでいる。本年度も引き続き、学年研究を中心としていきたい。事前研究日を設定し、授業づくりの場とし、授業実践は全体に公開していきたい。授業終了後は授業研究協議会を開いて今日の授業を振り返る。実践記録はどのようなものでも必ずファイルしておくことが大切である。こうした地道な校内での学び合いや磨き合う活動が先生方の授業力やお互いを認め尊重し合う協慟性を培っていくのである。日々授業改善に取り組むことはもちろんだが、研究日を確実に設定し、時間の確保をしていくことが大切である。

 〈具合的な取組〉

  • 研究のグループは学年とし、研究を進める。
  • 慶應大学藤本先生をお招きし、助言をいただき研究を進める。
  • 子どもの姿から学び、教師の学び合いを大切にし、事前研究・授業研究協議会の時間を設定し、研究を進める。
  • 校内研究日以外でも初参観や年次経験者研修等を活用し、日常的、断続的に全職員が授業研究を行うことでより多くの教職員と参観し合い、日々の授業へ生かしていく。

【授業と評価の一体化】

 授業力向上にも深く関わってくることだが、授業と評価の一体化を考え、子どもの評価に取り組んでほしい。そして、保護者とともに子どもの成長を育む体制を構築したい。その意味から“あゆみ”を廃止し、一年を通して上記に記載したように「認めて育てる教育」を実践してきた。通知表という学期末に結果を保護者に通知していくのではなく、日常から、褒めたり、認めたりしたことを保護者へ伝えてきた。保護者と教師が同じ方向性で子どもを認め、褒め、育てていくことができたら子どもたちの自己肯定感も大きく育つと信じる。そのために私たちの情報共有は必要不可欠となり、同僚性が試される。同僚性の構築のためには、言うまでもなくお互いの意見を尊重することが大切である。
 本校の評価の取り組みについては、保護者の意見が二分している。保護者とともに子どもの成長を育む体制を構築するためには、そうした意見に真摯に耳を傾ける必要があると考える。また、3年間の実践の検証も必要である。
 職員全員で主体的・対話的な議論を尽くし深く考え、子どもたちの成長に資する評価の実現を図りたい。

【児童理解と適切な支援体制】

 児童理解や児童指導は、学校における教育活動の根幹をなすものである。教師たる者、日頃から子どもの言動に鋭敏な感性を持って注意をはらい、教育相談的立場で課題の解決に努めたい。そのためには日頃から子どもの心身の状況や家庭環境、生育歴を早期に的確に把握していなければならない。ある意味、教師の勘所も重要となろう。気になることはその日の内に対応することが大切である。根拠のない楽観的な見立てや事後になっての説明からは、よい結果は生まれないだろう。自らの意思とは裏腹な不適切な言動によって子どもを追いつめたり、保護者との信頼関係を失ったりしないように努めていきたい。

 〈具合的な取組〉

  • 一人ひとりの課題に丁寧に対応するため、早期発見、早期対応、チームとして連携(学年支援コーディネーターとして機能強化)、専門機関との連携を図る。
  • 一人で抱え込まない「報告、連絡、相談、確認」の徹底。
  • 様々な「見る・診る・看る・観る・視る」視点からの児童理解。
  • 保健室・心の教育相談室・個別学習室等、子どもたちの実態に合わせた居場所の確保、多様な支援体制の仕組みづくり。

【学校と地域・家庭との連携】

 学校と地域・家庭との連携なくして、子どもたちの健全育成は望めない。そのためには、先ず学校から学校教育目標や目指す子ども像・理想とする学校像、日々の教育活動、教職員の真摯な姿等、積極的に情報発信していく必要がある。校長として、PTAや自治会、推進協や開放委員会、民生委員や青少年指導員、保育所や幼稚園、公民館や作業所等の会合や行事には積極的に出席し、各種の学校情報を伝えたり、教職員の日頃の頑張りを伝えたりしていきたい。学校ホームページや屋外掲示板も家庭や地域との連携に役立つと思われる。地域と共に、共通のテーマのもと互いに汗をかく活動は、学校への見方を良い方向に変えていく。青少年指導員や民生・児童委員との定期的な情報交換会も継続して実施していきたい。
 また、昨年度より本校に学校運営協議会が立ち上げられコミュニティスクールとなった。より一層、学校運営に地域の声を積極的に生かし、地域と一体となって特色ある学校づくりを推進したい。

 〈具合的な取組〉

  • 学校説明会、学校報告会の開催と充実。
  • 学校だよりの地域回覧。
  • 学校掲示板の利用、ホームページの活用。
  • 学校評価アンケートによる継続的改善。
  • 地域コーディネーターの運用による授業支援(昔遊び・神輿体験等)
  • PTA、推進協、学童との連携。
  • 保幼小中との連携。
  • 地域行事への参加。
  • 学校運営協議会を通して、コミュニティスクールとして特色ある教育活動を展開する。

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このページに関するお問い合わせ

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電話:0467-51-3153